地元の香川で30年ぶりに集まった中学時代の同級生5人組。
久しぶりの再会に盛り上がり、話題は担任だった「うどん先生」との思い出話に。
実は5人それぞれに、うどん先生との特別なエピソードがあったのだ。
当時転校生だった和江は、友達が出来なかった日々を変えてくれたのは先生だったと語り始める。
人と話すのが苦手な転校生の和江。
クラスメイトとも全く馴染めず、どうせ自分には友達なんて出来ないと、うどん先生が和江の為に作った「三好ノート」もゴミ箱に入れてしまう。
しかし、捨てたはずのノートがなぜか戻ってきて、しかもそこには「今夜、教室に行ってみんなを助けろ」と謎のメッセージが書いてあり…。
クラス一の秀才は、実はカンニングの神様だった!
将来の役に立たないと思う科目のテストは、全てカンニングで済ませていた明彦は、頭が良いからこそ無駄な事はしない、と割り切っているつもりだった。
しかしそんな自分に後ろめたさを感じ始めていたある日のテスト中、油断した明彦はうどん先生にカンニングを見つかってしまい…!?
「ドでかい事をやって有名になりたい!」たった一人の柔道部員として特訓に励む健夫には大きな夢があった。それは「ヒーローになること」。
和江に一目惚れした健夫は、彼女を守る為にも強くなろうと、近所の窃盗犯を捕まえる事を思いつく。
待ち伏せの結果ついに窃盗犯と遭遇する健夫だったが、相手はナイフを出してきて…
香川でも人気のうどん屋の看板娘・奈美。東京に憧れるクラスメイトを見て、「このままうどん屋の後継ぎでいいのか。もっと他にやりたい事があるんじゃないか…」と悩んでいた彼女のもとに、東京からアイドルのスカウトがやってくる!両親の反対を押し切り、うどん先生がくれた航空券で東京に向かった奈美だったが…。
「リーゼント命!」のロックな不良少年・哲也は、自分ばかりを狙って怒ってくるうどん先生の事が苦手だった。
そんなある日、用務員のおじさんから学校の七不思議「タヌキさまのおまじない」の噂を聞いた哲也は、奈美たちを誘って夜の学校に忍び込む。
実は、哲也がリーゼントにこだわるのにはある理由があったのだ…。
久しぶりの同窓会を楽しんでいた和江達は、気がつくと思い出の夜の教室にいた。
そこで見つけたのはなんと、うどん先生と14才の自分たち!「タヌキさまのおまじない」のせいで、現代から30年前にタイムスリップしてしまったのだ!慌てる大人達。
すると一足早く過去に来ていた和江が現れ、自分が見てきた事を話し始めるのだが…。
「自分の未来をつくるためにここに来た」という和江の言葉を聞き、14才の自分のもとへ向かう明彦・奈美・健夫・哲也。うどん先生がやってくれたと思っていた事が、実は未来の自分が過去の自分の為にしていた事だと知って驚きながらも、順番に納得して未来へと帰っていく。
しかし一人だけ、未来への帰り方が分からない人がいた…。
大人になった自分に自信が持てず、過去の自分に何をしてあげるべきなのか分からない哲也。
一方、将来の夢も無く、大好きな奈美の事と髪の毛の心配で頭が一杯な14才の哲也。
そんな2人が出会い、大人の哲也は過去の自分に人生の目標を持たせようとするが、14才の哲也は耳を貸そうとしない。
すると、哲也にある考えが浮かび始めて…。
「過去を変えて、もう一つの未来を作ってやる!」と決意した哲也だが、肝心の14才の自分は奈美の事が気になって仕方が無い。
そんな中、奈美がうどん屋の後継ぎの事で男の子に振られてしまう。
落ち込む奈美に声をかける14才の自分を見ていた哲也は、次第に自分がリーゼントになった本当の理由を思い出して…。